ギリシャ神話から読み解くいて座の由来「ケンタウロス族の師匠ケイロン」

いて座

いて座の由来を知っていますか?自分の星座であっても、由来までは知らないという人がほとんどかと思います。
なので今回は自分の星座について「もっと知りたい!」という人や、ギリシャ神話に興味があって「いて座」についての話を知りたい!」という人に向けて、ギリシャ神話のいて座に関するエピソードを紹介をします。

これを読むことで、いて座について詳しくなることができます。
それでは見ていきましょう。

いて座のモデル

ケンタウロス族の「ケイロン」が矢を射っている姿がいて座のモデルとなっています。

頭が良く武術にも長けていたケイロン

腰から上が人、腰から下が馬の姿のケンタウロス族は、とても野蛮な種族でした。
しかしその中で「ケイロン」というとても賢い者がいました。ケイロンは豊富な知識を持っていて、医術にも詳しく、病人を助けて暮らしていました。
他にも武術や狩猟も得意だったケイロンには、たくさんの弟子がいました。
弟子の中にはヘラクレスやカストル、イアソンなど英雄となった者もいました。

ヘラクレスがケンタウロス族といざこざを起こす

弟子のヘラクレスは罪を犯してしまい、罪を償うための冒険に出ていました。
ヘラクレスはイノシシを捕まえるよう命令されて、エリュマントスに向かっていました。
向かう途中の洞窟にはケンタウロス族の仲間が住んでいて、歓迎を受けて肉を食べていました。

肉を食べていたヘラクレスは、お酒が欲しくなります。
しかし洞窟に置いてあったのはケンタウロス族の大事なお酒で、ヘラクレスに振る舞うことは出来ませんでした。
ですがヘラクレスは構わず、このお酒を開けて飲んでしまいました。

これに怒ったケンタウロス族たちは、武装してヘラクレスのもとに集まってきます。

ヘラクレスの放った矢がケイロンに刺さる

ヘラクレスはとても強く、ケンタウロス族では太刀打ちできませんでした。
結局ケンタウロス族は、ケイロンのいるマレアまで逃げていきます。

ヘラクレスは逃げたケンタウロス族に向かって矢を放ちます。
しかし、その矢が自分の師匠であるケイロンに刺さってしまったのです。
矢には猛烈な毒が塗ってあり、ケイロンはとても苦しみます。

ケイロンは不死の身体の持ち主でした。死ぬことはなく、ずっと苦しみ続けるしかありません。
苦しみに耐えられなくなったケイロンは、大神・ゼウスに不死の身体を解いてもらうように頼みました。
ゼウスはこれを認め、ケイロンは息を引き取りました。

ケイロンは功績を讃えられ、天に上って「いて座」となったのでした。

感想・考察

いて座のモデルとなったケイロンは、頭がよくて武術や狩りもできました。
ケイロンは病人を助けて生活をしていました。今で言う、医者のような仕事でしょうか。

ケイロンは弟子がとにかく優秀です。
ヘラクレスは十二の功業を成し遂げた英雄。カストルは双子の弟と数々の手柄を立て、ふたご座の由来にもなっています。
イアソンはアルゴ船でコルキスの黄金の羊の毛皮を探す冒険に出ました。この黄金の羊はおひつじ座の由来となった羊です。

優れた師匠だったケイロンですが、まさか最後に弟子に苦しめられるとは思わなかったでしょう。悲しい結末ですね。
ちなみにケイロンに刺さった矢ですが、塗ってあった毒はヒドラの毒です。
ヒドラの毒はヘラクレスが怪獣・ヒドラを倒した時に手に入れた毒です。
ヒドラとの戦いには、かに座と由来となった大蟹が登場します。

ケイロンの弟子たちは他の星座の由来となった出来事に絡んでいます。
ギリシャ神話全体のつながりを感じて、面白いですね。

まとめ

ここまで、いて座の由来についての話を見ていきました。
いて座について、詳しく知ることができたでしょうか。
ギリシャ神話が好きだという人も、いて座のエピソードを楽しんでくれたらうれしく思います。

登場人物の説明
ケイロン:ケンタウロス族の賢者、師匠
ヘラクレス:ギリシア神話に登場する英雄の中で最大の存在
カストル:双子の英雄ディオスクロイの兄
イアソン:英雄。ヘラクレス、カストルらとアルゴ船の冒険に出る。
ゼウス:ギリシア神話の最高の神、全知全能の存在