ギリシャ神話から読み解く かに座の由来「ヘラクレスとヒドラの戦いに登場する大蟹」

かに座

かに座の由来について知っていますか?星座は知っていても由来までは知らないという方がほとんどだと思います。
この記事では、「かに座に興味があって由来が知りたい」という方や、「ギリシャ神話に興味があってかに座についても知りたい」という方に向けて「かに座の由来となったギリシャ神話」を紹介しています。

ヘラの嫉妬から物語が始まる

この物語は女神・ヘラの嫉妬からはじまります。
ヘラは、夫のゼウスとアルクメネの息子であるヘラクレスを嫌っていました。
ヘラはヘラクレスに狂気を仕向け、ヘラクレスは人殺しの罪を犯してしまうのです。
正気に戻ったヘラクレスは罪を償うために、「十二の試練」に立ち向かう冒険に出ることになります。

怪物ヒドラとの戦い

「十二の試練」の一つが怪物ヒドラの退治でした。
ヒドラはレルネアの谷の泉に住んでいて、泉に毒を流し人々を困らせていまいた。

ヘラクレスは顔を布で覆い、ヒドラの毒に気をつけながら戦うことにしました。

ヒドラは9つの首を持っているので、それを切り落としていきます。
しかし、ヒドラの首は再生する能力を持っていて、いくら切り落としても復活してしまいます。

ヘラクレスは倒し方が分からずに困ってしまいます。

いよいよ大蟹が登場

ヘラクレスを嫌っていたヘラは、天からこの戦いを見ていました。
そしてヘラクレスの足を切らせるために、大蟹を送り込みます。

大蟹は果敢に、ハサミでヘラクレスに攻撃を仕掛けます。
しかし、ヘラクレスは大蟹が勝てるような相手ではありませんでした。
大蟹はあっという間にヘラクレスに退治されてしまいます。

ヘラは、大蟹の勇気に感銘を受け、天に上らせ「かに座」としたのでした。

仲間の助けでヒドラを退治

ヒドラ退治に苦戦していたヘラクレスは、仲間のイオラオスに助けを求めます。
イオラオスは「わざわざ泉に住んでいるということは、火に弱いのではないか。」と助言します。

ヘラクレスは矢に火をつけてヒドラを攻撃します。
ヒドラは火に驚き、引き下がります。
その間にイオラオスはたいまつに火をつけていました。

ヒドラは再び襲ってきます。
首を切り落とし、たいまつの火を切り口に押し付けます。
すると首が再び生えてくることはありませんでした。

しかし、最後の首だけは別でした。最後の首は不死の能力を持っていて、倒すことができません。

最後はヘラクレスが巨大な岩を投げつけ、ヒドラを岩の下敷きにして閉じ込めて退治したのでした。
(終わり)

感想・考察

ヘラクレスを倒すためにヘラに送られた大蟹が「かに座」の由来です。
大蟹はすぐにやられてしまって、かっこ悪いと思う方もいるかもしれませんが、強い相手に向かっていく姿は勇敢でかっこいいのではないでしょうか。

ヒドラの毒はかなり強力で、退治したヘラクレスが持ち歩くほどでした。
大蟹がヘラクレスに攻撃できていれば、ヒドラの毒が体に入って倒せた可能性があります。

ちなみに、このヒドラが「うみへび座」の由来と言われています。
ギリシャ神話は星ごとのエピソードが絡み合っているので、とても興味深いですね。

まとめ

ここまで、かに座の由来「ヘラクレスとヒドラの戦いに登場する大蟹」について見ていきました。
かに座について、詳しく知ることができたでしょうか。

登場人物がよく分からなかった人に向けて説明を載せていますので、こちらも参考にしてみて下さい。

登場人物などの説明
ヘラクレス:ギリシア神話の英雄、ゼウスとアルクメネの子
ゼウス:ギリシア神話の最高の神、全知全能の存在
アルクメネ:ヘラクレスの母、婚約者の姿に化けたゼウスとの子を産む
ヘラ:ギリシア神話の最高位の女神、ゼウスの妻
ヒドラ:9つの首を持つ大蛇の姿をした怪物
イオラオス:ヘラクレスの冒険に付き添い、彼を助けた